カリカリカリカリ…
トントントントン…
レッスン中に響き渡る聞きなれない音。
その正体は、墨汁で細い線をひたすらに描く音。
そしてペンで黙々と点を打ち続けるために発せられる音です。
無数の線と点が集まって画用紙上に姿をあらわしてゆく1本の大きな【木】。
それぞれの子どもたちがそれぞれの個性で織り成す木々たちは、次第にみんな違ったおもむきを帯びて行きます。
大変な作業のためにみんなの表情はそうじて【真顔】。ときに「もう疲れたよーっ」と声をあげる子もいますが、絵を描くこと 作ることが好きな K−ART SCHOOL の子どもたちは根気よくねばり、その手を止めることがありません。「好き」の力はいつだって子どたちを強く大きく育てる。まるでいま描いている木々の成長のようです。
数日にわたって手掛けた苦心作がいよいよ完成。無心で頑張って作り上げましたから喜びも大きいようでした。
最後にみんなの木々を並べてみると壮観です。1本1本の木が集まって、レッスンルームに姿をあらわしたのは…さながら【森】。そして制作中は真顔だった子どもたちの表情は、満足げな【笑顔】に変わっていました。
東武練馬校、阿佐ヶ谷校
担当講師 為積大介