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アート教室が子どもの脳に与える意外な影響とは?成長との関係を脳科学で解明!

こんにちは、K-ART SCHOOLいけべけいこです。

子どもの習い事として「アート教室」が注目されるようになってきましたが、実際にどのような影響があるのか気になる方もいらっしゃるのではないでしょうか。特に、絵を描いたりものを作ったりする活動が、脳の働きや心の成長にどのようにつながるのかは、まだよく知られていないかもしれません。

「うちの子は絵が得意じゃないから…」と心配される保護者の方も少なくありませんが、アート教育の魅力は作品の完成度だけではありません。表現する楽しさや、考える力、集中力といった面で、子どもたちに良い変化が見られるケースもあります。

本記事では、アート教室に通うことで子どもの脳や心にどのような変化が起きるのかを、脳科学の研究なども交えながらお伝えします。お子さまの成長に関心のある方や、新しい学びのきっかけを探している方に、少しでも参考になれば幸いです。

アート教室が子どもの脳に与える影響とは?

絵を描く、色を選ぶ、形を考えるといったアート活動は、子どもにとって単なる遊びではありません。実は、脳のさまざまな領域を同時に活性化させる働きがあることが知られています。感覚や感情を統合する力、論理的に考える力、想像を膨らませる力など、アートには子どもが健やかに育つうえで欠かせない要素がたくさん詰まっているのです。

脳の発達と創造的活動の関係

子どもがアートに取り組むとき、視覚・触覚・運動感覚など複数の感覚が同時に使われます。これにより脳全体がバランスよく刺激され、神経ネットワークがより強固に形成されやすくなります。とくに幼少期は神経回路が急速に発達する時期です。この時期に創造的な活動を体験することで、感受性豊かで柔軟な思考力が育まれやすくなると言われています。

右脳と左脳のバランスを整える働き

一般的に、アート活動では右脳が主に使われるとされます。右脳は感性や直感、イメージなどを司る部分ですが、実際の創作活動では左脳も同時に働いています。例えば、どの色をどの順番で使うかを計画したり、形のバランスを調整したりする際には、論理的な判断や順序立てた思考が必要です。このように、アートは右脳と左脳をバランスよく使う活動であり、思考の幅を広げる訓練にもなります。

感情を言葉以外で表現する力

子どもがまだ自分の気持ちをうまく言葉にできない年齢のうちは、とくに絵や造形を通じた表現が重要です。悲しい、嬉しい、怒っている、楽しいなどの気持ちを、線や色、形に変換することは、感情を外に出す健全な手段となります。これは心の安定にもつながり、自己理解や共感力の育成にも良い影響を与えると考えられています。

注意力・集中力の発達への影響

細かい作業や長時間の制作は、自然と集中力を必要とします。最初は落ち着きのなかった子どもも、作品づくりに没頭するうちにだんだんと集中する時間が長くなっていくことがあります。作品の完成という目標に向かって丁寧に取り組む経験は、注意力や持続力の土台をつくるうえでも大きな意味を持ちます。

脳科学で見るアート活動の意義

近年の研究では、子どもたちが取り組むアート活動が、脳にどのような影響を及ぼすかが徐々に解明されつつあります。感性を刺激する創作は、感情や思考のバランスを整えるだけでなく、脳内の特定の部位に良い影響を与えることも確認されています。

脳画像研究から分かるアートの効果

MRIなどの脳画像を使った研究によって、創作中の脳は非常に活発に働いていることが分かっています。絵を描くときには、視覚野だけでなく前頭葉、側頭葉、運動野など複数の領域が同時に活動します。これにより、脳のネットワークがより複雑に結びつき、思考力や判断力といった認知能力の底上げが期待できます。また、繰り返し創作を行うことで、脳の可塑性(適応・変化する力)が高まり、さまざまな場面で柔軟な対応ができるようになるとも言われています。

ドーパミンと報酬系の活性化

アートに没頭しているとき、脳内ではドーパミンと呼ばれる物質が分泌されます。これは「快感」や「やる気」に関わる神経伝達物質で、報酬系と呼ばれる脳の仕組みを活性化させます。子どもにとって「作品が完成した」という体験は、達成感とともに脳をポジティブに刺激します。これが繰り返されることで、「またやってみたい」という気持ちにつながり、挑戦する姿勢や前向きな気持ちが育ちやすくなります。

アートと海馬の関連性

記憶や感情に深く関わる海馬は、刺激を受けることで発達が促される部位のひとつです。色彩や音、形のような視覚的・感覚的な体験は、海馬の働きを高める効果があるとされています。アート制作の中で得られる新しい発見や感動は、記憶として強く残りやすく、それが脳の長期的な成長にも寄与すると考えられています。特に小学生の時期はこの部位の成長が活発な時期でもあるため、アートに触れる環境は非常に重要です。

子どもの成長に欠かせない3つの要素

子どもが健やかに育つためには、知識や技術だけでなく、心の土台を築くことがとても大切です。アート活動には、自己肯定感や考える力、感情を整理する力といった、目には見えにくいけれど生きていくうえで欠かせない要素が詰まっています。

自己肯定感がもたらす行動の変化

自分の考えを形にし、それを認めてもらえる体験は、子どもにとって大きな自信となります。アート活動では、「うまく描けたかどうか」も元より、「自分の思いを自由に表現できたか」も大切です。こうした経験を重ねることで、「自分には価値がある」「自分にもできる」と感じられるようになり、新しいことに前向きに挑戦する姿勢が育まれていきます。これは、学校生活や人間関係の中でもプラスに働く力となります。

問題解決能力の育成

作品づくりの中では、色の組み合わせを考えたり、思いどおりにいかなかったときに工夫したりと、自然と試行錯誤を繰り返す場面が生まれます。このような過程で育まれるのが「問題解決能力」です。「どうすればうまくいくか」「別のやり方はないか」といった考え方が身につくことで、アート以外の場面でも冷静に判断し、自分で行動する力が伸びていきます。

表現を通じたストレス発散

子どもは、大人のように言葉で感情を整理することがまだ難しいこともあります。そんなとき、絵や工作などのアート活動は、気持ちを表に出すための大切な手段になります。悲しい気持ち、嬉しかった出来事、イライラしたことなど、言葉にしづらい感情を形にすることで、心の中がスッキリし、情緒の安定にもつながります。また、完成した作品を通して、自分の気持ちに気づいたり、まわりの人と気持ちを共有したりする機会にもなります。

アート教育が学力に与える影響

「アートと学力は関係ない」と思われがちですが、実際には密接なつながりがあることが、いくつかの研究で示されています。表現する力や集中力はもちろんのこと、論理的な思考力や記憶力の向上にもアート活動が役立つと言われています。

記憶力との関係性

アート作品を作るときには、様々な情報を一時的に記憶しながら作業を進める必要があります。このような体験が脳のワーキングメモリを鍛え、記憶力の向上につながるとされています。また、色や構図などの視覚的な要素に関する記憶は、学習の際の理解や暗記にも役立つと言われています。感覚を通じて学んだことは、印象に残りやすく、知識の定着にも効果的です。

論理的思考と想像力の融合

「自由に描いていいよ」と言われても、実際にはどこから始めるか、どの順で進めるかを考える必要があります。これらの行動には計画性や論理的な思考が関わっています。K-ART SCHOOLではしっかりとした計画があり、その中で自分なりの表現がしたい子にはそれが可能になるよう講師は一緒に考えます。つまり、アート制作は論理的な構成力と柔軟な発想力の両方を同時に使う場であり、これらが互いに補い合うことで、より深い思考が養われていくのです。

読解力・作文力への波及効果

アート教育が言語能力にも影響を与えるという報告もあります。絵や工作で体験したことを、言葉で説明したり感想を書いたりすることで、表現力や語彙力が育まれます。また、作品の背景や物語を考えるような活動は、読解力や文章構成の力にもつながっていきます。自分の考えを「言葉にする」力が、自然と身についていくのは、アートならではの学びと言えるでしょう。

家庭で取り入れられるアート活動とは?

アート教室に通わなくても、日常の中で手軽にできるアート活動はたくさんあります。特別な道具や広いスペースがなくても、子どもが自由に表現できる環境をつくることが成長につながります。ご家庭でも気軽に取り入れられるアートの工夫を知っておくと、親子のコミュニケーションにも役立つ時間になります。

自由なお絵かきのメリット

画用紙とクレヨン、色鉛筆があれば、子どもはすぐに創作の世界に入ることができます。自由に描くことに決まりはありません。「何を描けばいいの?」と迷ってしまう場合は、「今日は好きな食べ物を描いてみよう」「空想の動物を考えてみよう」といったきっかけを与えると、想像力が自然と働き始めます。自由なお絵かきは、自分の思いを形にする第一歩であり、完成した絵を通じて子どもの気持ちを知ることができるのも大きな利点です。

親子での共同制作による効果

一緒に絵を描いたり、折り紙で何かを作ったりと、親子で取り組むアート活動は、信頼関係を深める良い機会になります。作品づくりの過程では、お互いに意見を出し合ったり、助け合ったりする場面が生まれます。こうした経験は、子どもにとって安心感を与え、自分の考えを素直に表現する土台になります。また、完成した作品を一緒に眺めることで、達成感や喜びを共有する時間にもなります。

日常にアートを取り入れる工夫

絵を描く以外にも、日常の中にはアートにつながる活動が数多くあります。たとえば、食事の盛りつけやお弁当のデコレーション、お菓子づくりなども色や形に工夫をこらす機会です。散歩中に拾った葉っぱや石を使って工作するのもおすすめです。こうした工夫は、観察力や発想力を育てるだけでなく、「表現することの楽しさ」に気づくきっかけになります。無理に形にこだわらず、楽しむ気持ちを大切にすることが、何よりも子どもに良い影響をもたらします。

K-ART SCHOOLの取り組みと子どもへの効果

創作活動を通じて子どもたちの心を育てるためには、安心できる環境と丁寧な関わりが欠かせません。教室の中では、完成度だけを評価するのではなく、取り組む姿勢や工夫した過程を尊重する指導が行われています。こうした関わりを受けながら、子どもたちは自分の考えや表現に自信を持ち、自分自身を大切にする気持ちを育んでいきます。

自己肯定感を育てる工夫

K-ART SCHOOLの指導の中では、子どもが自然体でいられることを大切にし、一人ひとりの良いところを丁寧に認めていく姿勢が徹底されています。作品が完成した際には、周囲からの温かい言葉を受け取る機会があり、その積み重ねが「自分は必要とされている」と感じるきっかけになっています。集団の中で自分の存在を肯定できる経験は、日常生活でも積極的に行動する力につながります。

創造力を引き出す指導内容

自由な表現をただ求めるのではなく、作品の方向性やテーマが与えられることで、子どもたちは安心して自分の考えを広げることができます。道具の使い方やなど、講師はメリットデメリットをしっかりと伝えます。このようなバランスの中で創作を進めることで、「自分だったらどうするか」「もっと良くするにはどうすればいいか」といった思考が自然と促されます。結果として、日常生活にも生かせる柔軟な発想や判断力が身についていきます。

子どもが自分を好きになる仕組み

作品の出来ばえだけではなく、「がんばったこと」「工夫したこと」に対して周囲から認められる経験は、子どもにとって大きな励みになります。「できた」「思ったより良くできた」という感覚が、「自分はできるんだ」という自信につながっていきます。こうして高まっていく自信は、自己理解と他者理解の基礎となり、友だちとの関わり方や挑戦する姿勢にも良い影響を与えます。

まとめ

アート活動は、子どもの脳の発達や感情の安定、そして思考力や集中力といった多面的な成長に良い影響を与えることが、近年の研究でも示されています。絵を描いたり、形を考えたりする体験は、右脳と左脳のバランスを整え、感性や論理の力を同時に高める貴重な機会となります。

K-ART SCHOOLでは、子どもたちが自由な発想を安心して表現できるよう、一定の枠を設けたうえで創造力を引き出す環境を整えています。「うまく描けたか」ではなく、「どんな気持ちで取り組んだか」「どんな工夫をしたか」といった姿勢も大切にしながら、一人ひとりの自己肯定感を育む指導が行われています。

達成感や自分への信頼感は、子どもたちの心の支えとなり、学習面や人間関係にも良い影響をもたらします。創作を通じて自分らしさを見つけ、自然と他者を思いやる心が育っていく過程は、今後の人生においても大切な力となるはずです。

お子さまの可能性を広げる学びの場として、K-ART SCHOOLでの体験をぜひご検討ください。

お問い合わせはこちら

絵が上手に描けるようになる
アート教室ではありません。
子どもたちの自己肯定感を高める
アート教室です。

K-ART SCHOOL は、
民間学童保育の習い事を中心として
スクール展開をしているアート教室です。
民間学童保育の習い事には、
語学や学習系、運動系の習い事、絵画教室
や音楽教室などの芸術系の習い事などがありますが、
「~ができる」というスキルを身につけるもの
「創造性を伸ばす」などの結果が見えにくいもの
という2種類に分類されると考えています。

K-ART SCHOOL は、
親御様にとって「子どもたちの変化が目に見える」
習い事にしたいという思いで開発しました。

2014 年、大手音楽教室の新規事業のリニューアルで
プログラム作り、運営委託、講師養成を担当し、
2018 年にK-ART SCHOOL として全面的に事業継承。
現在では、全国40拠点で展開しています。

◇特徴
◎ 1 ヶ月1 テーマで作品を仕上げます。(月3 ~ 4 回)
◎幅広い創作活動を通じて、達成感があり、本人が納得の
 いく作品を完成させます。
◎対象年齢:5~12歳
 (5歳以下のお子様は、各教室でご相談ください)
◎すべてご用意してますので、持ち物としてご家庭から
 お持ち頂くものはなく手ぶらで通えます。

◇開講スケジュール、受講費用
お近くの教室にお尋ねください。
各教室の定員に対して満席の教室も多いため、
キャンセル待ちになる可能性もあります。ご了承ください。

絵画や造形を習う前に
ぜひ、K-ART SCHOOLを体験してみてください!